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東京地検に安倍晋三後援会の2015年の収支報告書を任意提出しました

任意提出書

2021年1月18日

東京地方検察庁 検事 田渕 大輔 殿

公益財団法人 政治資金センター (共同代表 阪口徳雄)
(共同代表 松山治幸)
大阪市北区同心一丁目1番22号朝日プラザ扇町707号
                

安倍晋三後援会の2015年分政治資金収支報告書を任意提出します

 安倍晋三後援会が2015年に主催した「桜を見る会前夜祭」の収入と支出につき被疑者配川博之が安倍晋三後援会の2015年分政治資金収支報告書(以下本収支報告書と呼びます)に記載しなかった行為にについて御庁が昨年12月24日付で不起訴にしました。(なお2016年分~2019年分については、政治資金規正法違反の不記載罪で略式命令を東京簡易裁判所に請求したことは報道されている通りです)

 2015年分の本収支報告書不記載罪についての不起訴理由は、本収支報告書の保存期間が要旨を公表してから3年を経過し廃棄されたためと報道がなされています。

 もし、そのことを理由に不起訴にしたとすれば、捜査を尽くしたことにならないと思慮します。

 2016年に設立した当センターは、全国の衆議院議員及び参議院議員の関係する政治団体の政治資金収支報告書を入手し、それを、当センターのサイトに公表しています。
https://www.openpolitics.or.jp/

 収支報告書をインタネット公開している総務省や各都道府県のサイトにおいて公表する期間は3年ですが、当サイトは3年に限らず、入手出来次第公表しています。

 その結果、元安倍総理大臣の政治団体の2011年から2018年の関連する政治団体を公表しています、
https://www.openpolitics.or.jp/search/search-result.php?cid=35040

 本件収支報告書も、山口県選挙管理委員会から、2011年から2018年まで、紙ベースで入手し、当サイトにおいて、それをPDFにして、それを公表しています。
https://www.openpolitics.or.jp/pdf/350405/2015.pdf

 もし、報道のとおりとすれば、御庁の捜査が十分尽くされていないことになります。元総理大臣の政治団体に関する問題ですから、多くの国民が関心をもっています。その事件について存在する収支報告書が「不存在」ということで嫌疑不十分にしたということは、多くの国民が納得出来る処分とは言えません。早急に安倍晋三後援会の2015年分政治資金収支報告書についても再捜査して、相当な処分をすべきと思慮し、本2015年政治資金収支報告書を任意提出いたします。

 なお入手経過などについて御庁にご説明する必要があれば、連絡先の名刺を同封しますので、よろしくお願いします。

添付書類
安倍晋三後援会の2015年分政治資金収支報告書     1通


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