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例)りんご^100 みかん
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例)
口(漢字の「くち」)→ロ(カタカナの「ろ」)と認識
二(漢字の「に」) →ニ(カタカナの「に」)との認識
そのため検索キーワードを含んでいるはずの文書が検索結果として反映されなかったり、検索ワードとは異なる文字を含む収支報告書のデータが検索結果として表示されることもあります。
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当センターでは、今後とも検索精度の向上に努めてまいります。
買収事件を起こした河井克行・案里夫妻の訂正された各政治資金収支報告書を入手したので公表します
はじめに
今年9月下旬、河井克行・案里夫妻の両政党支部の2019年分政治資金収支報告書(以下「収支報告書」という)が訂正されたと報道されました。そこで、当「政治資金センター」では、政治資金規正法に基づき、訂正された両収支報告書等を広島県選挙管理員委員会に開示請求し、開示を受けましたので、公表いたします。
1.自民党本部が河井夫妻の両政党支部に計1億5千万円の交付金
2019年7月21日の参議院通常選挙における広島選挙区で自民党公認の河井案里候補が当選しましたが、『週刊文春』(同年11月7日号)がその選挙で案里候補の車上運動員13名を買収した事件をスクープ報道しました。また、翌年『週刊文春』(2020年1月30日号)は、捜査機関が押収し河井事務所内で共有されていた自民党本部からの“入出金記録”を紹介しました。
自民党本部からの交付金の入金記録
【第7】4月15日 15,000,000 5月20日 30,000,000 6月10日 30,000,000 【第3】6月10日 45,000,000 6月27日 30,000,000 |
「第7」とは「自由民主党広島県参議院第7選挙区支部」(代表・河井案里)、
「第3」とは「自由民主党広島県第3選挙区支部」(代表・河井克行)です。
克行氏の支部は、自民党本部から振り込まれた7500万円のうち、30万円を残し、計7470万円を案里候補の支部に寄付していた、とも報じました。
その後、計1億5千万円のうち、計1億2千万円は、税金が原資の政党交付金だったとも報じられました。
2.河井克行氏の政党支部の訂正された収支報告書
当「政治資金センター」が入手し公表してきた、(訂正前の)「自民党広島県第3選挙区支部」(代表・河井克行)の2019年分収支報告書は以下です。
https://www.openpolitics.or.jp/pdf/340301/2019.pdf
同収支報告書は翌2020年5月21日に広島県選挙管理委員会に提出されています。
しかし、「前年(2018年)からの繰越額」の記載を除き、「収入」も「支出」も全て「不明」と記載され、4枚目の「宣誓書」には次のように記載されていました。
「取締り当局に関係書類を押収されているため収支報告書の記載に一部不明で報告致します。取締り当局により関係書類が返還された時には、収支報告書を訂正致します。」
ちなみに、克行氏の資金管理団体「日本の夢創造機構」の2019年分収支報告書も
https://www.openpolitics.or.jp/pdf/340303/2019.pdf
「河井克行後援会「三矢会」連合会」の2019年分収支報告書も
https://www.openpolitics.or.jp/pdf/340304/2019.pdf
各収入、各支出がそれぞれ「不明」と記載され、「宣誓書」には同様の記載がなされていました。
当「政治資金センター」が広島県選挙管理委員会から開示を受けた政治資金収支報告書は今年9月22日に訂正されています。
収入のうち、自民党本部からの交付金(6枚目)は、週刊誌が報道した7500万円を含む計8870万円だったと記載され、また、支出のうち、「寄附・交付金」の欄(42枚目)では、週刊誌の報道通り、案里氏の「自民党広島県参議院第7選挙区支部」に対し計7470万円を「交付金」と支出したと記載されています。
「自民党広島県第3選挙区支部」の訂正された2019年分収支報告書
なお、総務大臣届出の
「日本の夢創造機構」の2019年分収支報告書も
https://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/SS20201127/104430.pdf
「河井克行後援会「三矢会」連合会」の2019年分収支報告書も
https://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/SS20201127/101140.pdf
いまだに訂正はされていません。
3.河井案里氏の政党支部の訂正された収支報告書
河井案里氏は、従来広島県議会議員であったため、当「政治資金センター」では、その政治団体の収支報告書を入手してきませんでしたが、この度、開示請求して入手しました。
2019年に届出された「自民党広島県参議院第7選挙区支部」(代表・河井案里)の収支報告書は、昨2020年5月21日に広島県選挙管理委員会に提出され、「前年からの繰越額」は0円で、収入も支出もすべて「不明」と記載され、「宣誓書」には克行氏の政党支部のそれと同じ説明が記載されていましたが、同収支報告書は今年9月22日に訂正されています。
「自民党広島県参議院第7選挙区支部」の訂正された2019年分収支報告書
なお、同時に開示を受けた、案里氏の資金管理団体「あんり・未来ネットワーク」の2019年分の収支報告書は、収入も支出も「不明」のままで、いまだに訂正されていません。参考までに2018年分の収支報告書も紹介します。
4.案里氏の政党支部の訂正された収支報告書の収支の分析
河井克行氏の支部は、前述したように、自民党本部からの計7500万円のうち計7470万円を案里氏の支部に寄付していました。つまり、自民党本部からの計1億5000万円のほとんどは、事実上案里氏の「参議院第7選挙区支部」が受け取っていたのです。
そこで、案里氏の政党支部に絞って、その収支の特徴などを分析しましたので、以下の論説でご覧ください。
買収支出の記載のない河井夫妻両支部計1億5000万円収支の特徴
2021年10月22日